2014年09月24日

遺品整理士認定協会を業界団体として扱うのはまだ駄目だと思う理由

shincho45-2014-10 亡くなった人の部屋を後片付けする「遺品整理」という仕事がマスメディアで採り上げられるとき、最近は遺品整理士認定協会が業界を代表して現状を語っているのを見かけることが多くなった。

 しかし、現在の彼らにその資格があるのかちょっと疑問だ。安易に取材先にするのは無責任であるようにさえ思う。その根拠は、今売っている『新潮45 2014年10月号』に寄稿した「急拡大する遺品整理ビジネスの内実」で言及しているけれど、それ以外にもいくつかある。ちょっとまとめてみた。



■資格が業界に馴染みきっていない

 遺品整理士は2011年に彼らが創設した民間資格で、3年かからず受験者数1万人を超える急成長を遂げているものの、古くから業界に携わっている人にはあまり普及していない(そもそも遺品整理の業務自体に資格は必要ない)。「遺品整理士の資格を持つ人は採用しません」とまで言い切る会社もあり、既存の有力企業との協力関係は上手く築けていない様子だ。※ここの詳細は寄稿文で。


■「ちゃっかり拝借」癖がある
 
 有力企業への根回しは必須ではないが、虎の威を借るなら一言お願いするのが筋だ。しかし、彼らはどうも無断で拝借する癖があるらしい。具体例を2つ挙げる。

【1】無関係な映画のタイトルをちゃっかり拝借
ihin01.PNG 検索時に表示される公式サイトの紹介文に「映画「アントキノイノチ」で注目を浴びた「遺品整理士」の資格を認定している「遺品整理士認定協会」のホームページです。」と書いているが、映画『アントキノイノチ』のモデルになったキーパーズ有限会社は協会と無関係で、当然ながら映画に遺品整理“士”は登場しない。

【2】類似する資格名をちゃっかり商標登録
 遺品整理士の関連資格として、腐乱した遺体の後処理等を行う特殊清掃業務向けの「事件現場特殊清掃士」という資格が2013年に創設された。運営は、協会と同じ住所で同じ理事長を据えている「事件現場特殊清掃センター」。この資格名は商標登録を申請中とのことだが、2006年から特殊清掃業を営んでいる「事件現場清掃会社」には一切声をかけていない。


■見境がない

 チェックが不十分なまま関連サービスを始めたり、告知を打ったりする見切り発車の例が散見される。

【1】ゴシップネタで電子機器のお焚き上げを煽る
 パソコンやスマホを宗教行為として専用炉で焼却する「MISお焚き上げステーション」という関連サービスでは、電子データを放置したまま死ぬと不倫がバレたり顧客情報が漏洩したりして危険→だから端末を燃やしましょう、といったクラウド上のデータ無視の煽り文章を掲載し続けている。さらに、当初はサービスの延長線上に「遺品情報管理士」という新たな資格の存在も匂わせていた。※ここの詳細は寄稿文で。

【2】虚偽のインタビュー情報を掲載
ihin03.PNG 新潮45の掲載を報告した直後、公式サイトのトピックスに「新潮社発行の『新潮45』10月号に、「急拡大する遺品整理ビジネスの内実」ということで、弊協会理事長木村のインタビューが掲載されました。」と、筆者が会ってもいない理事長の名前を出して虚偽の報告をしれっと掲載。連休が重なったためか、直後にメールで抗議しても返事がなかったため、後日電話したところようやく削除された。しかし、なぜ木村榮治理事長の名前を出したか謎のまま。


 以上のような感じで、調べるほどに引っかかるところが出てきてしまう。ただ、協会としては遺品整理士を2年後には国家資格にしたいという考えがあるらしい。ということで、2016年までにどうなっているのか、この業界をしっかり追っていきたい。

posted by 古田雄介 at 18:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 雑文、他 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
金の亡者です
Posted by 元○○ at 2017年04月20日 02:28
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